第 1 回 準備

本日の内容


このドキュメントは http://edu.net.c.dendai.ac.jp/ 上で公開されています。

1-1. この授業のねらい

プログラミングをより深く理解するには、アセンブリ言語など機械語を直接 扱う経験が必要だと思われます。 本講義では、ハードウェアに密接したプログラミング、システム設計、イン タフェースなどを総合的に学ぶことにより、ハードウェアを意識したプログ ラミングを学ぶことを目指します。 そのうえ、アセンブリ言語によるプログラム開発も行います。

単なるプログラミングのみならず、インタフェースの設計なども学び、マイ コン開発の基礎のマスターを目指します。

1-2. Arduinoとは

Arduino とは ATMEL ATMEGA328Pマイコンを実装したマイコンボードです。 I/O の仕様を公開しているのと、プログラムローダー、USB通信、開発用IDE があるため、マイコン初心者でも最初の一歩が非常に取っ付きやすいです。

本講義では Arduino Uno を前提に講義を行います。 但し、Arduino の他のマイコンや、Uno をかたる似たようなマイコンボード、 ATMEGA328P や相当品を用いた自作のボードなどでも、大体同じようなこと ができます。 Arduino Uno 自体はそれなりの値段がしますので、自己判断で色々試してみ るのもいいでしょう。 トラブルを経験することで様々な知識を得ることができます。

1-3. 開発環境

Arduino は書き込み用の別ハードウェアを必要としませんので、個人ですべて 開発できるように環境を整えるようにできます。 一部のArduino や自作のボードなどでは USB シリアル変換のインタフェース が必要な場合があります。

その他、LEDなど外部装置は、授業を受ける人が全員同じになるように、配 布する予定です。 なお、外部装置を扱うには、工具や計測器が必要です。 特に、テスター(ディジタルマルチメータ DMM)の頻度は高いと思いますの で、携帯用のディジタルマルチメータの入手は考えてください。 この講義で使用する際には、高級な機能は必要ないので、導通、電圧、抵抗 値がわかればなんでもいいです。但し、扱う電流が小さいので、アナログテスターのような誤差が大きいものはあまり好ましくありません。

推奨する持ち物

  1. パソコン
  2. Arduino UNO(または相当品)
  3. パソコンとの接続ケーブル
  4. ディジタルマルチメータなどのテスター
  5. ブレッドボード一式
  6. パーツボックス

インストールするもの

  1. Arduino IDE
  2. Microchip Studio
  3. avrdude

基板開発

電子パーツ一式を配布します。 配布の準備ができたら、金曜3,4限の実験の時間に実験室で受け取れるよう にします。


坂本直志 <[email protected]>
東京電機大学工学部情報通信工学科