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手持ちのスマホ、パソコンなどの MAC アドレスを調べて報告しなさい。
6人までのグループを作り、自由にディスカッションして、5年後の情報通信社会を想像して、簡潔なレポートとしてまとめなさい。 但し、大雑把でも根拠があることとし、荒唐無稽なものは認められない。 (指先を発光させられるようになり、高速な通信ができるようになるなどは駄目)
来週火曜日の夕方までに <[email protected]>宛に グループで一通のレポートを作成し、 メールすること。
情報を伝達するには、様々な技術の組み合わせが必要です。
情報→符号化→暗号化→誤り訂正符号→搬送波による変調 →多重化→波による伝搬
→多重化技術に基づいた波の受信→復調→誤り訂正→暗号解読→復号→情報
ディジタル通信では
これを実現するために、以下を学びました。
ディジタル通信 では、文字の符号の規格と、 標本化定理を学びました。
文字符号には何種類もあり、歴史的な経緯や、用途などの理由で選ばれます。 覚えておいてほしいのはASCIIコード、Shift_JIS コード、UTF-8コードです。
標本化定理とは、必要な通信帯域の上限が定まっている信号を、ディジ タルで取り出すにはその帯域の2倍以上の周波数で観測する必要があるというものです。 20kHzの帯域の信号を符号化するには40kHz以上で観測する必要 があります。 従って、 1/40000s = 25μs 以下の周期で サンプルする必要があります。
このような様々な通信技術を用いて、現在の通信は実現されています。
ハワイ大学のALOHAネットワークから派生した、DEC, INTEL, XEROX の Ethernet の規格化をするため、IEEE (Institute of Electrical and Electronics Engineers、米国電気・電子技術者学会)で1980年に 802 委員会が作られました。 そして、ローカルエリア・ネットワーク、メトロポリタンネットワーク など様々なコンピュータネットワークの規格化を行っています。
Ethernet と呼ばれる有線ネットワークの規格です。
無印の 802.3 は 10MHz のベースバンドを使用するものでした。 64Byte から 1500Byte のパケット長で、MAC アドレスは48bitでした。
その後、100MHz を経て、現在パソコンについているのは殆どが 1000Base-T(IEEE 802.3ab) と呼ばれる 1GHz のベースバンドを持つ形式です。 これは、 RJ-45型のコネクタの付いた、8芯のCategory 5e 撚り対線ケーブルを用いたもので、 全二重でスイッチングハブを用いて効率的に通信ができます。
現在それよりも高速なものとして、 学内で使用されている 10GBase-T(802.3an)という Category 6a ケーブルを使 うものがあります。 Category 5e を使う最も速い規格は 2.5GBase-T, 撚り対線を使う規格 で最も速いのは Category 8 ケーブルを使う 40GBase-T, 現在規格化されている最も速いのは 400GBase の光ファイバや短距離の 特殊なケーブルを使うものです。
Wi-Fi とも呼ばれる規格です。 厳密には 802.11 準拠の装置同士の相互接続が認められたことを示す名前が Wi-Fi です。 現在使用されている主な規格は、802.11n (2.4GHz と 5GHz 混用, 600Gbps 以下)か、 次世代の 802.11ac(5GHz, 6.93Gbps 以下)、 です。 これより古い 802.11a(5GHz, 54Mbps) や 802.11g(2.4GHz, 54Mbps)が使 われていることもあります。
2020年から802.11ax(Wi-Fi6)が導入されます。 さらに、50GHz 帯を使用する 802.11ad, プラチナバンドである VHF, UHF 帯を使う 802.11af, 900MHz 帯を使う 802.11ah, 車両間通信用の 802.11p などの開発が行 われています。
なお、有線LANはスイッチングで接続するため、一つのポートには通信限界までパケットが流せますが、 無線LANは一つの基地局が同時に通信できるのが一つの端末局のみな ので、 端末台数で通信速度が分割されます。
インターネットは次の2つの技術が中核です。
さて、 波を利用した情報伝搬(レイヤ2)を用いてインターネットを構成する場合、 そのレイヤ2の様々な通信形態が存在しますが、それらをどのように利用すれ ば 良いのでしょうか? レイヤ2の通信装置には それぞれを個々に認識するためにその通信形態固有の装置アドレス を持っています (物理アドレス、MACアドレス(Media Access Control))。 これは IP アドレスではありません。 一方、 インターネット通信をする場合、IPアドレスを指定して通信することを学び ましたが、 これと MACアドレスは直接関係ありません。 レイヤ2において個別の通信装置間で情報をやり取りするには MACアドレスで やりとりする必要があります。
そのため、レイヤ2の各通信方式ごとに、IPアドレスとMACアドレスの変換を行う必要 があります。 これを自動的に行うのが Address Resolution Protocol(ARP) です。 ARP はインターネット通信をする際に、IPアドレスとMACアドレスの表(ARP テーブル)を作り、その表を利用して宛先アドレスのMACアドレスを求めます。
送信ノードがIPパケットを送ろうとする。 IPパケットには宛先IPアドレスと送信元IPアドレスが記載されてい る。
各ノードは常にネットワークを監視し、ブロードキャストを受信する。
なお、パソコンではARPテーブルは arp コマンドなどで表示や操作ができま
す。(
このようなプロトコルを通信方式ごとに作成することで、どのような新技術 でもインターネットに対応することができます。
ネットワークに関する様々なことを考えるには、ネットワークの仕組みや構造 を知る必要があります。